ラストフレンズ 最終話

放送事故かと思ったホカベンよりさらにたたみかけるようだった最終回でしたが、相変わらず画面はキレイだしEDがなんとなくきれいにまとめられててなんかちゃんとした話のようになってた…EDって大事です…*1。でもものすごい虚無感が襲ってきそうな「...last friends.(by みちる)」でした。チョッキ編集隊だった私でさえこれなので、3ヶ月一生懸命見た方が今どうなっているのか心配です>< 来週のSPって何やるのかな。4人のその後?


死んでしまうと分かっている人が笑顔で未来を語るのは、どんなシチュエーションであろうとも泣けますね…遺書も冷静に考えてめちゃめちゃなこと書いてあるけど、「大好きなみちるの笑顔、もっと見たかったんだよね…(涙)」とかなってしまうナレーションマジック。でもシリアスボイスには騙されないぞ。書いてることむちゃくちゃです>< 目の前で死んでるとか最悪の消え方じゃないですか…みちる幸せになれないよ。最初は、「宗佑はそんなに悩んでいたのなら自分で病院に行くなりしたらよかったのに。死ぬくらいなら他に何かできたことがあるはずじゃないの?」と思ったんですよ。生きている私たちは「死ぬくらいなら…」ってよく言います。死ぬくらいなら会社辞めればよかったのに。死ぬくらいなら話してくれれば、とか。でもきっと自ら死を選ぶくらい追い詰められた人は、既に「死ぬくらいなら…」という普通の思考の普通の選択ができない精神状態なのではないかと思う。だからやっぱり、将来の話をしたり一緒に住むほどの関係だったみちるが、最初に病院に連れて行くなり警察に連れて行くなりするべきだったのでは。
先週私は「このドラマは、DVは相手が死なないと解決しないといいたいのか」、と書きましたが、そしてドラマでは結局最後まで「怯えて逃げ回ってたら相手が勝手に死んだ」みたいになってしまいましたが(みちるの「宗佑は私のせいで死んだんだよ」の理由が「私を思って死んだんだよ」って、えぇぇ??!)、相手を想うなら、いや、想わなくても、しかるべき対処をしないと、死という最悪の事態になってしまうよ。というのがメッセージだったのかもしれないと今回思いました。死って、つまり自分が殺された可能性もあるのだし。そういう意味で、宗佑の死に自責の念にかられたみちるが「宗佑は私が何もしてあげられなかったから死んだ。苦しんでたの知っていたのに」というのなら分かる…。決して「私の幸せを願うから死んだ」という意味ではなく。「私を思って死んだ」とか言ってるみちるは、結局そこには気付けなかったのですね。私はDVの実態を知らないし、しかるべき対処というのも、それをしたらなんとかなるのかも分からないので、結局このドラマから得られたのはこれくらいになってしまったけど。でも興味を引くという成果はあったのかも。
宗佑は、死んで君を解放してあげるよっていうか死ぬことで永遠にみちるを縛りつけたわけですが、ルカがそれを緩めてほどいてくれたんですね。病院で出会わせるためにトラックと正面衝突させるとは…暗転した瞬間は、最終回前と最終回でメイン何人殺すんだよwガンダムかwwと思ってしまったよ。

今日の朝日新聞文化面で、CHANGEを抜いた高視聴率ドラマとして紹介されてましたが「心に傷を負った若者たちがシェアハウスでともに暮らし、時にすれ違いながら互いのぬくもりを確かめ合ったつかの間の季節を描く」という文章にそ、そういうドラマだったのか…!とか今さらながら思ってしまった…。真面目に見てなさ過ぎてすみません…。「物語を先へ先へと引っ張っていったのは岸本瑠可役の上野樹里、及川宗佑役の錦戸亮の2人だろう」と書かれていて、それぞれの演技について書かれていました*2。ルカのエピソードはルカが主役かと思うほどドラマを牽引していたし、最後も一番まとまっていたと思いましたが、宗佑のエピソードは確かに興味を引いてドラマを活気づかせたし引っ張ったけど、なんか方向があさってだったような…。まぁこういうキャラいないと話転がりませんけど…。

*1:ホカベンもせめてその後を走馬灯くらいすればよかったのに

*2:亮くんについての記述「一方、病的な嫉妬と猜疑心から美知留に激しい暴力を振るう宗佑には、瑠可とは別の種類の、だが同じくらい強い、自分が抱える闇へのいらだちが立ちのぼっていた」